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コラム

親知らずは抜いたほうがいいのか?

親知らずを知っていますか?

親知らずという言葉、いつから知っているか、どこで聞いたのか、覚えていないけどほとんどの知っている言葉のような気がします。


良いイメージを持っている人はいるでしょうか?
ほとんどの人が悪いイメージを持っている気がします。
恐らくそれは、親知らずに悩み、苦しめられた人が多いからだと思います。

 

親知らずって何のためにあるのでしょう?

勿論、食べ物を噛むためにありました。
大昔、人は硬いものを食べるために屈強で大きな顎を持っていました。
食べるものが柔らかくなり、昔ほどかむ力が必要なくなり、徐々に顎が小さくなっていきました。


昔は親知らずもしっかり並んで咀嚼という働きを担っていたのです。
現在でも顎が大きかったり、歯が小さい人は上下の親知らずが普通に生えて噛んでいる人もいらっしゃいますが、多くの人は中途半端に生えたり、引っかかって生えなかったり、元々無い人もいます。

 

親知らずは悪者?

正常に生えて周囲の清潔が保たれていれば必ずしも悪いものではありません。
ただ、お口の中で中途半端な生え方をしていると、局所的な歯周病や手前の歯のむし歯の原因となることが多いです。


また、横向きに生えている親知らずに押されて歯並びが変わったり、押されている歯根が溶かされてしまうこともあります。

 

親知らずは抜いたほうがいいのか?

例えば、20歳の人が歯肉から親知らずが見えてきている場合、もしその人が今後100歳まで生きるのであればあと80年は食事をとらなくてはいけません。
中途半端に生えている親知らずが80年間何も悪さをせずに無症状のまま、周りにも迷惑をかけずに存在していられる可能性は低いと思われます。


自覚できる症状が出た時には、むし歯で歯に穴があいてしまったり、歯周病で骨が失われてしまったりと、元には戻せない変化が起きている可能性が高いのです。


また、親知らずに症状が出ると、
また、抜こうと思ったときにコントロールしなければいけない病気(高血圧や糖尿病など)があったり、女性であれば妊娠して薬の服用や手術など、体に余計な負担をかけたくない状況だったりするかもしれません。


若いうちのほうが傷の治癒も早く、経過も良好なことが多いです。

親知らずは必ず抜かなければいけないわけではありません。
しかし、歯科医師の立場からすると、「今のうちに抜いておいたほうがいいだろうなぁ」と思うことが非常に多いのです。

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