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〒143-0016
東京都大田区大森北1-8-13
カスタリア大森Ⅱ 2階

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コラム

子どもがむし歯だらけ!?乳歯がむし歯になりやすい理由と予防の仕方とは

皆さん、こんにちは。
大森駅から徒歩2分の歯医者【大森わたなべ歯科】です。

 

「子どもがむし歯だらけ……」と、驚いている方へ。
じつは、乳歯(子どもの歯)はむし歯になりやすく、学校検診において8〜9歳の約6〜7割がむし歯になった経験があるとわかっています。

 


(出典:厚生労働省e-ヘルスネット_子供のむし歯の特徴と有病状況 より) >

 

さらに、永久歯(大人の歯)が生えそろう中学生以降には、年齢とともにむし歯になる歯が増える傾向にあるため、予防することが大切です。
今回は、子どもがむし歯になりやすい理由と、むし歯の予防方法を紹介します。

 



渡邊 正紘 院長
渡邊 正紘 院長

渡邊 正紘 院長

2004年鶴見大学歯学部卒業
歯科医師免許取得後、同大学付属病院第二総合歯科にて研修。
その後、東邦大学医療センター大森病院 口腔外科にてレジデントとして従事したのち、東京、埼玉、神奈川の歯科医院に勤務。神奈川の医療法人では副院長を務めた。

医院名:大森わたなべ歯科院長
所在地: 〒143-0016
東京都大田区大森北1-8-13
カスタリア大森Ⅱ 2階
大森駅徒歩2分



 

子どもがむし歯になりやすい理由とは?

まずは、子どもがむし歯になりやすい理由を紹介します。

 

エナメル質が薄い


乳歯のエナメル質は薄くて、永久歯の半分ほどの厚さしかありません。
エナメル質が薄いと、歯が溶かされはじめて内部に到達するのがあっという間です。
このように子どもの歯は、むし歯のリスクが高く、むし歯にかかると進行が早いのが特徴です。

 

目には見えない無数の穴が空いている


生えたばかりの乳歯と永久歯には、目には見えない無数の穴が開いています。
表面に凹凸があるため、食べかすや汚れがたまり、むし歯菌の棲みつく場所となることがあります。
また、歯はやわらかく、硬くなるまでに2〜4年かかるとわかっており、その間はむし歯のリスクが高まるのです。

 


(出典:厚生労働省e-ヘルスネット_子供のむし歯の特徴と有病状況 より) >

 

歯磨きが不十分


お子さんは、歯ブラシを握る力が弱く、自分では歯をきれいに磨き上げることが困難です。
そのため、毎食後に歯磨きしていたとしても、食べかすが残ることがしばしばあります。
食べかすが残ると、むし歯の原因となる細菌のかたまり「歯垢(プラーク)」が増殖し、むし歯が発生するのです。
お子さんだけでは歯磨きが不十分になる可能性が高いので、しっかり磨けているか保護者の方が最後にチェックして、仕上げ磨きをしましょう。

 

また、保護者による仕上げ磨きをしていても、むし歯になることはあります。
仕上げ磨きの方法が詳しく知りたい方は、遠慮なく歯医者へ相談してください。

 

甘いものを好むことが多い


お子さんは、甘いものを好む傾向にあり、おやつといったら「甘いお菓子」というイメージを持っているお子さんも少なくありません。
甘いものばかりを好む子は、摂取方法にもよりますがむし歯になるリスクが高まる傾向にあります。

 

また、1人当たり年間砂糖消費量と12歳児童における平均のむし歯数は、昭和30年代から約30年間にわたって強い関連があったという報告もあるのです。

 

甘いものを好む子は、必ずしもむし歯になるわけではなく、糖の摂取の総量や摂取回数が多いケースにおいて、むし歯の発症を増やすとわかっています。

 


(出典:厚生労働省e-ヘルスネット_甘味(砂糖)の適正摂取方法 より) >

 

奥歯の溝に汚れがたまりやすい


乳歯の奥歯の溝は、細かくて複雑です。
そのため、食べものが詰まりやすい傾向にあります。
また、歯磨きの磨き残しの多い箇所で、お子さんのむし歯の多くは奥歯の溝から発生します
奥歯の溝のむし歯は、糖の摂取や回数とはあまり関係なく発生することがわかっており、主に磨き残しが原因です。

 

 

子どものむし歯の原因と特徴


ここからは、むし歯の4つの原因と、特徴を紹介します。

 

むし歯の4つの原因

むし歯は、4つの原因が合わさったときに発生します。
むし歯の原因である「細菌」「糖」「時間」「歯質」の4つを詳しくみてみましょう。

 

【細菌】

むし歯は、細菌感染症のため、お口の中にむし歯菌が存在しなければむし歯になることはありません。
生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には、むし歯菌は存在していないため、むし歯にはかからないのです。
ただし、周りの大人のお口にむし歯菌がいると、キスなどのスキンシップや同じ食器を使用して食事することで、赤ちゃんのお口にむし歯菌が移るのです。
また、むし歯になった歯を放置すると、むし歯菌は増殖し、他の歯もむし歯になるリスクが高まります。

 

【糖】

むし歯と糖は深い関係があり、糖の摂取量が多いとむし歯のリスクが高まるとわかっています。
糖は、むし歯菌のエサとなり、糖を分化する際に「酸」を発生させます。
そうなると、歯は酸により徐々に溶かされて、むし歯になるのです。

 

また、スウェーデンで行われた調査では、以下のような結果がでています。
砂糖を含み、歯に付着しやすい菓子(トフィー)を食事の際のみ与え続けた時期と、食事の際と間食時と、回数を増やしてトフィーを与えた続けた時期では、回数を増やしてトフィーを与えた時期の方が、むし歯が増加したことが明らかになりました。
糖の摂取回数が多い方がむし歯のリスクが高まるとわかります。

 


(出典:厚生労働省e-ヘルスネット_甘味(砂糖)の適正摂取方法 より) >

 

【時間】

歯が酸にさらされている「時間」が長いほど、むし歯のリスクが高まります。
糖が含まれる食べものであっても、プリンやセリーなどはお口の中にそれほど長く滞在しません。
一方、キャラメルやアメは、長い時間お口の中に滞在するため、歯が酸にさらされる時間が長くなります。
他にも、おやつを摂る時間を決めずに、ダラダラと長い時間にわたり食べ続ける「ダラダラ食べ」をしていませんか?
「ダラダラ食べ」は、お口の中が常に酸性に傾くため、時間を決めておやつを摂るお子さんよりも、むし歯になる可能性があるのです。

 

【歯質】

歯の質が強いか弱いかで、むし歯のリスクは変わります。
生えたばかりの乳歯や永久歯は、エナメル質がやわらかいため、歯質が弱いといえます。
むし歯を予防するためには、歯科医院で定期的にフッ素塗布を行い「歯質を強く育てる」ことが大切です。

 

むし歯の特徴

次に、子どものむし歯の特徴を解説します。

 

大人の歯よりむし歯になりやすい

大人の歯(永久歯)よりも子どもの歯(乳歯)の方がむし歯になりやすい傾向にあります。
なぜなら乳歯は、目には見えない無数の穴があいており、エナメル質が薄いからです。
また、生えたての乳歯であれば、エナメル質がやわらかいため、むし歯のリスクがより高まります。

 

進行が早い

むし歯にかかるとあっという間に神経まで進行するため、痛みがでたころには重度のむし歯になっていることがあります。
お子さんが歯を気にして急に食事を拒んだり、片側ばかりで噛んだりするようであれば、むし歯が進行しているかもしれませんので、早めに歯科医院へ相談しましょう。

 

 

子どもの歯をむし歯から守るための予防法【ご自宅で】


ここからは、子どもの歯をむし歯から守るための予防法を紹介します。
まずは、ご自宅でできる予防法をみてみましょう。

 

成長に合わせた歯磨き

年齢に合わせた適切な歯磨きをすることで、むし歯を予防できます。

 

赤ちゃんのときから、「歯磨きをしっかりしよう」と強い意思で取り組むことは大切ですが、この時期はまず「歯磨きに慣れる」ことからはじめましょう。
保護者の説明が理解できる年齢になるまでは、遊びの延長線上で歯磨きをして、お子さんに「歯磨きは楽しい」と感じてもらいましょう。
歯磨きに対する意識がよいものであれば、その後も歯磨きを無理なく行えます。

 

生えたばかりの乳歯があるときは、歯質が未熟なためより丁寧に歯磨きを行います。
また、6歳ごろに生えてくる永久歯「6歳臼歯」は、奥歯のため歯ブラシが届きにくく、磨き残しが多くなる部位ですので、注意して歯を磨きましょう。

 

仕上げ歯磨き

むし歯になる理由のひとつとして、仕上げ磨きの開始時期が遅いことが挙げられますので、歯がはえはじめたらガーゼでやさしく拭き取ることからはじめましょう。
お口に触れられることに慣れたら、お子さんの頭をひざに乗せて、上からお口を覗き込むようにして、歯ブラシで歯を磨きます。
お子さんが「自分で磨きたい!」と、積極的に歯を磨くようになっても、最後には保護者の方が磨けているかチェックして、磨き残しは歯ブラシなどで取り除くことが大切です。
できれば、すべての永久歯が生えそろう12歳ごろまでは、仕上げ磨きを続けましょう。

 

デンタルフロスやタフトブラシの使用

歯磨きは、歯ブラシだけではなく、「デンタルフロス」や「タフトブラシ」といった清掃補助用具を使用すると、むし歯の原因である細菌のかたまり「歯垢(プラーク)」を効率よく落とせます。
歯垢は、「歯と歯の間」や「歯と歯ぐきの間」にたまりやすく、歯ブラシだけでは落としきれません。
そのため、お子さんに合った清掃補助用具を適切に使用することが大切です。
歯医者では、お一人お一人のお口の状態に合わせた歯磨き指導を行っていますので、相談してみましょう。

 

歯磨き粉の選び方

泡立つ(発泡剤入り)歯磨き粉を使用すると、磨けているかどうか一目で確認できないため、ジェル状の発泡剤が少ないものから利用してみましょう。
歯を磨く間に泡立つと、爽快感から磨けたような気になることがあり、磨き残しが多くなる可能性があります。
先に歯磨き粉をつけないで歯を磨いた後に、歯磨き粉をつけてもう一度、歯を磨くのもおすすめです。

 

また、歯磨き粉はフッ素配合のものを利用することで、むし歯に強い「歯質」に育てることができます。

 

食生活の改善

むし歯になりにくいお口の環境にするためには、「ダラダラ食べ」を改善しましょう。
おやつの時間は、10時と3時などと決めて、できるだけ短時間で食べ終わるのが理想的です。
また、代用甘味料の利用は、むし歯の発症を抑えることがわかっています。
アメやガムなどのお菓子を購入する際は、成分表を参考にし、代用甘味料「キシリトール」などを使った製品を選択すると、むし歯にかかるリスクを低減できます。
他にも、甘いものを好むお子さんであれば、砂糖の甘味ではなく、果物など食べもの自体の甘味を楽しむのもおすすめです。

 

歯が白く濁っていたらすぐに歯医者へ

歯の表面が白く濁った「白濁」を発見したら、すぐに歯医者へ相談しましょう。
白濁の段階で歯医者を受診できる場合は、むし歯の初期段階のため、早期発見・早期治療につなげられます。
この状態であれば、歯を削らずに、定期的にフッ素塗布を行いむし歯の治癒を期待することが可能です。

 

 

子どもの歯をむし歯から守るための予防法【歯医者で】


次に、歯医者でできる予防法を紹介します。

 

定期検診を受ける

お子さんの歯が健康なうちから、定期検診を受けることが大切です。
ご自分では気付かないお口のトラブルを歯科医師や歯科衛生士は見逃しませんので、早期発見・早期治療につなげることができます。

 

歯磨き指導

年齢や歯並びの状態に合った歯磨きを行うことが大切なので、歯科医院で定期的に歯磨き指導を受けましょう
歯磨きの仕方や清掃用具の選び方、磨きぐせや磨き残しの多い箇所をしっかり把握することができます。

 

フッ素塗布

フッ素塗布を定期的に行うことで、以下のような効果を得られます。

・むし歯に強い歯質に育てる
・むし歯菌の活動を抑制する
・初期のむし歯を改善する唾液の働き「再石灰化」を促す

フッ素塗布は、1回だけでは効果が得られませんので、年2回以上定期的に継続して受ける必要があります。
乳幼児に定期的にフッ素塗布を行った結果、むし歯をほぼ半分に減少させたとの報告があります。

 


(出典:厚生労働省e-ヘルスネット_フッ化物歯面塗布 より) >

 

シーラント


シーラントとは、歯の溝にプラスチックの樹脂を詰めて、むし歯の予防をする処置です。
特に、むし歯のリスクが高い奥歯の溝にシーラント処置を行います。
細かくて複雑な溝がなければ、食べかすがたまることもなく、仕上げ磨きの負担も減りますので、気になる方はおたずねください。

 

 

お子さんの歯をむし歯から守る予防ケアは【大森わたなべ歯科】へ


JR大森駅から徒歩2分の歯医者【大森わたなべ歯科】は、フッ素塗布やシーラント処置を行い、お子さんの歯をむし歯から守るサポートをいたします。
子どもは、むし歯になりやすい傾向にありますが、ご自宅と歯医者でしっかり対策すれば、予防できる病気です。
歯が生えはじめたら、歯医者に通院して予防ケアを行いましょう。

 

「仕上げ磨きの方法が知りたい」「むし歯になっていないか気になる」方は、土曜も17時まで診療をしていますので、ご都合のよい日にご予約ください。

 


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