コラム|予防|【大森わたなべ歯科】大森駅徒歩2分の歯医者|土日も診療

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カスタリア大森Ⅱ 2階

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コラム

むし歯になるのは分かっているけど甘いものを食べたい!

甘いものって美味しいですよね。

幸せな気持ちになれます。

むし歯や肥満の原因になるのは分かっているんですけど、なかなか止められないものです。

中毒性が高いのです。

 

甘いものを食べると口の中でどういうことが起こるのか、どうやってむし歯になるのかを知ると、

過度に我慢しなくても、むし歯に関しては対策ができると考えられます。

 

 

【大前提!酸性の環境がむし歯の原因!】

 

むし歯予防に有効な手段の一つに、『pHコントロール』というものがあります。

 

口の中が酸性に傾くと歯が溶けだし、その時間が長くなるとむし歯になります。

その仕組みを理解し、pHを自分でコントロールするというものです。

 

 

【pHとは】

 

酸性、中性、アルカリ性を1から14までの間の数値で表します。

1が強酸性で、数値が増えるごとに酸性が弱くなり、7で中性となります。

7より数値が増えると、徐々にアルカリ性になり、14が強アルカリ性となります。

通常、口の中はpH6.8~7.0であり、ほぼ中性の状態です。

食事をすると酸性傾き、歯の表面に脱灰が起こります。

 

 

【脱灰と再石灰化】

脱灰は、歯の成分であるリン酸やカルシウムなどが溶けだしている状態です。

再石灰化は、リン酸やカルシウムを歯に取り込んでいる状態です。

 

 

【口の中で起こっているサイクル】

 

口の中では脱灰と再石灰化のどちらかが常に起こっています。

再石灰化している時間が長ければ歯の健康は保たれますが、

脱灰している時間が長ければむし歯が進行していくことになります。

 

 

【脱灰、再石灰化の仕組み】

 

食べたものの糖分を細菌が分解することで酸を出し、口の中が酸性になります。

pHが5.5~5.7を下回ると歯の成分が溶けだす【脱灰】が起こります。

唾液にはpHを元に戻す作用があり、時間をかけてまた中性の状態まで元に戻します。

pHが5.5~5.7を上回ると歯の成分を取り込む【再石灰化】が起こります。

口の中では食事をするたびに脱灰が起こり、唾液がpHを戻すと再石灰化が起こる、ということが繰り返されています。

 

 

【脱灰、再石灰化の一日の流れ】

規則正しい食生活であれば上のような図の流れになります。

 

間食やが多かったり、飲料などにより、糖分が入る機会が増えると、脱灰している時間が増え、結果としてむし歯になりやすい環境になります。

 

 

【夜間のpHに注意!】

 

pHを元に戻してくれるのは唾液ですが、睡眠中は唾液の分泌量が少なくなります。

pHが低い状態で寝てしまうと、通常より脱灰している時間が長引きます。

pHが正常値に戻るまでに、約40分ほどかかると言われています。

寝る前、少なくとも1時間、できれば2時間は糖分の摂取を控える必要があります。

 

 

【中々やめられない、むし歯になりやすい習慣とその対策】

 

・砂糖入りの飴やガムをよく食べる → キシリトール100%のものにする

・甘いコーヒーを買って長時間にわたり少しずつ飲む → ブラックや無糖の飲料に変える

・ペットボトルのジュースを少しずつ飲む → ジュースを飲むなら短時間で、最後に口をゆすぐ

・甘いお菓子 → 可能なら食後デザートとして食べる、どうしても間食するなら1日1回、短時間で食べきる

 

 

【むし歯予防に有効な習慣】

 

・食後、酸性に傾く前に歯ブラシ、フロス、うがいなどで食べかすや糖分を除去する。

・食後にキシリトール100%のガムを噛み、積極的に唾液を出してpHを早めに元に戻す。

 

 

【まとめ】

 

むし歯の成り立ちを理解し、ルールを決めて要所で対策して気を付けることにより、

甘いものを食べたとしてもむし歯が増えていくことを抑えることができます。

その他の予防策も併用することでお口の健康を守りましょう。

 

 

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